【教育学部の就職先】民間就活は不利なのか?データと事例も解説

こんにちは、教育キャリアナビ就活編集部です!

今回は、教育学部生のリアルな就職先についてご紹介していこうと思います!
教師の道ではなく、民間企業への就職を決意した先輩達の進路先について迫ります!

目次

教育学部の進路先

教育学部に所属している学生は、やはり教員を目指している学生が多いですよね。

実際に私の周りでも、教職課程を受けており、教員を目指している人が多かったです。

ですが、教育学部にいる学生全員が教員になるわけではなく、当然民間企業や行政機関等に就職することもあります。特に、卒業要件に教職課程がない私立大学ではこの傾向が顕著にあります。

そこで今回は、教育学部に所属している学生の就職先について詳しいデータをもとに調査してみようと思います。

教育学部生に人気な就職先や、意外な就職先が見えてくるかもしれません。

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教育学部生の進路状況

ここでは東京学芸大学の就職先データを取り上げていこうと思います。

まず東京学芸大学について簡単に解説します。
東京学芸大学は1873年からの歴史を持つ、教員養成を目的とした国立大学です。

大学の学部構成としては教育学部のみの設置で、教員の養成を目的とした「学校教育養成課程」と、教育に関わる人材を育成する「教育支援課程」という2つの課程に分かれています。

つまり、教員になることが目的の学部と、そうではない教育学部が共存している大学ということです。

もちろん、教職課程の受講率は高いことから、教員になる学生が多いことが予測されますが、実際の就活ではどのような進路状況になっているのでしょうか。

では早速、この2つの学部の進路先を見ていきましょう。以下は、2022年3月に卒業した学部生のデータになります。

学校教育教員養成課程

参考 東京学芸大学 学生キャリア支援室より

主な進路としては、「教員」が467名で最多、その次に「企業・団体」で186名、さらに「公務員」が42名となっています。「教員」への就職者が66%を占めており、他大学と比較しても圧倒的な割合となっています。

一方で、教員養成課程であっても、およそ30%は教員ではない道を選択しているということが分かります。

企業・団体と定義されていますが、おそらくほとんどが民間企業で教育業界であると推察されます。

具体的な民間企業としては、人材企業のエン・ジャパンや、教育系の駿河台学園、創英コーポレーション(敬称略)などが就職実績となっています。

教職免許がある点を生かすことで、人との関わりを重視する職場への就職も可能だと言えそうです。

教育支援課程

参考 東京学芸大学 学生キャリア支援室より

では次に、教員養成課程ではない「教育支援課程」の方を見ていきましょう。

内訳を見ると、「教員養成課程」とは異なり圧倒的に「企業・団体」への就職率が高くなっています。およそ80%と非常に高い割合となっています。また、公務員は14%と高めの水準です。

ここから、教員にはならないものの、教育学部での学びを生かせる教育委員会などの行政機関へ就職をする学生が多いことが考えられます。

教育学部の業界別の就職先

ここまでは、教育学部生の進路選択を見てきました。
では、もう少し掘り下げて、業界の選択についても詳しく見てみましょう。

ここでは、青山学院大学の教育人間学部の進路データを参考にしていこうと思ます。

参考 青山学院大学 教育人間学部 学部の特色・進路進学より

こちらが、2022年度の卒業生の業種別就職状況です。

一番大きい割合を占めているのは「教育・学習支援」で21.5%となっています。やはり、教員やその他教育系の民間企業へ就職する人が多いことが分かります。

また、特徴として「情報通信」「サービス」の2つの割合が多くなっています。

特に「情報通信」に関しては、成長産業ということもあり、就活市場での人気が高い背景もありますが、もう一つの理由があります。

それは、GIGAスクール構想によるICT教育の市場規模の拡大です。

現在は、IT系の大企業からベンチャーまで、数々の企業が教育事業に参入しています。
まさに、最新のICT教育に携わりたい学生にはうってつけです。

特に、通信キャリア3社や、大手Sierは大規模な学校案件を担当していることもあり、非常にやりがいのある仕事だと言えそうです。

一方で、こちらのグラフからは、多種多様な業界へ就職者がいることが分かります。

実際の就職先としても、ナガセ(東進ハイスクール運営)、マイナビ、ニトリ(敬称略)など非常に幅広い業界への就職実績があります。

教育系の分野に進む人が学年の5人に1人ということからも、教育学部は幅広い業界への就職が可能な学部ということが伺えます。

教育学部としての就活

いかがでしたでしょうか??

東京学芸大学と青山学院大学の進路状況のデータから、教育学部の進路状況の実態について調査しました。

教育学部は教員養成系の学部であれ、民間企業への就職を目指すことができ、しかも幅広い業種を目指すことが出来る学部だということが分かりました。

もし、皆さんの中に教育学部に在籍していて民間就職を目指している就活生がいれば、いろいろな業界を見ながら進路を考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

クロスシップでは「学ぶこと」を以下のように定義し、活動しています。

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「学ぶこと」≒「個人の幸せ及び社会の発展に資する能力を獲得しつづけること」≒「認知能力、非認知能力をバランスよく育みつづけること」

※非認知能力は文部科学省「中央教育審議会」でもその重要性が唱えられています。

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