【転職で後悔しないために】児発管求人票の見方-10個のポイント
転職を検討されている児童発達支援管理責任者(児発管)の方向けに、求人票の見方や注意点を解説していきます。
児発管としての勤務経験&児発管特化で転職サービスをさせて頂いている知見を合わせて、ブラックな職場や自分と合わない職場を避けて転職を成功させるコツを共有できたらと思います!
児発管の転職-求人票チェックポイント①管理者兼務
児童発達支援管理責任者(児発管)の場合、施設によっては管理者を兼務する場合があるので、管理者兼務の求人かどうか事前に確認しましょう。
管理者兼務になると、児童発達支援管理責任者の仕事以外にも、例えば以下のような業務が発生します。
・施設の環境管理
例:子どもや従業員にとって、危険な場所や老朽化している箇所がないか確認し、必要に応じて環境の整備を行う。
・従業員の管理
例:従業員に対する研修機会の設置や評価、シフト調整などを行います。
・関係機関との連絡・調整
例:子どもたちの療育に関して、行政や学校などの教育機関と連携を取ることもあります。
管理者兼務について、詳細は以下の記事で解説しています。
児発管の業務は関わる対象が「子ども」中心である一方、管理者の業務は「大人」と関わる事が中心となります。
子どもたちとの関わりが好きな方にとっては、管理者兼務というのはあまりおすすめできません。
何よりも、業務量も多くなり、負担が増えてしまいます。
その一方で、もらえる給与は高くなるというメリットもあります。
自分の理想の働き方を踏まえて、管理者兼務がOKかどうかを判断し、求人票で必ず確認をしましょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント②請求業務の有無
放課後等デイサービス・児童発達支援事業は、利用料の一部を公費で負担しています。
これに伴い、事業者側は、利用者への直接の請求だけでなく、国が補助する分を受け取るために、国民健康保険連合会(いわゆる「国保連」)への請求業務も生じます。
この手続きは、場合によっては児童発達支援管理責任者(児発管)の方が行う場合もあり、大変で面倒な作業になってしまうこともあります。
請求業務の仕事内容の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
昨今、業務効率化のためのツールが開発されてはいるものの、大変な作業になります。
施設さんによっては、請求業務を行う必要のない児発管求人もありますので、請求業務のあるなしは確認しておくとよいでしょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント③送迎業務の有無
学校や利用者の自宅へ送迎を行っている施設もあり、運転免許証が必要となる場合がありますので、必ず確認しておきましょう。
車種も軽自動車からマイクロバスまで様々ありますが、多くの施設で普通免許で運転できる車種が多いです。
また、運転に不安がある場合も、施設により運転の研修を実施したり、ドライブレコーダーなどのカメラやレーダー、自動ブレーキで車両の周囲の危険を察知してくれる車両を導入したりする施設もあります。
送迎業務は、車の運転以外にも車内の利用者の見守りや学校の先生、保護者との対応を行う必要もあります。
※送迎業務の詳細はこちらの記事でも解説していますので、ご覧ください!
見守りを行う従業員が同乗していることが多いですが、一部施設では、運転する従業員1人ですべてを行うところもあります。
また、昨今の送迎バス等での閉じ込め事故の対策として、利用者の降車確認を徹底することが求められています。
送迎業務は、狭い車内、従業員も少ないなど施設内より不安になる要素が多くあります。不安なことは事前に確認しておくのがよいでしょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント④シフト制か固定休みか
休日は施設ごとに異なります。
定休日がある施設はその日が固定の休日となりますが、土日であるとは限りません。定休日が平日の施設もあり、事前の確認が必要です。
また、祝日も営業していることもあるため、祝日が休みかどうかも確認しましょう。
シフト制により定休日がない施設では、休日が不定期になりがちです。
事前の相談で固定日に休みをもらえることもあるため、希望があるときは、働き始めるまでに相談しておきましょう。
変形労働時間制を採用している施設では、学校のある平日と祝日などの学校休校日で、労働時間が異なる場合があります。
労働時間が、平日は8時間より短い代わりに、学校休校日は8時間以上を求められることもあるのでその点も確認しましょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑤提供サービス内容
事前にその施設の提供サービス内容や支援方針、利用者の将来像をどう考えているかを詳しく教えてもらい、自分の考え方と一致しているかをよく確かめましょう。
近年、特色のあるサービス内容を提供している施設が増えてきました。
日常生活の支援、運動機能の向上、プログラミングなどの専門知識の取得など提供サービス内容もさまざまです。
自分の考えと施設の考えに相違があると、大切な利用者の支援にも影響を及ぼしてしまいます。
また、数年に一度ある報酬改定によりサービス提供内容に大幅な変更が必要となる場合もあります。
サービス提供内容を変更している施設では、突然、考え方が異なってしまう場合もあるため注意が必要です。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑥雇用契約の期間
契約期間というのは、雇用の条件や期間を示す非常に基本的な要素ですので、改めて確認しておきましょう。
特に気を付けておくポイントは、正社員募集か契約社員募集かです。
契約社員の場合は、正社員と違って契約期間が決まっています。
たとえば、期間が1年間であれば、1年後に契約更新のタイミングが訪れます。
そこで、契約更新となる場合もあれば、更新されない場合もありますし、場合によっては正社員登用へとなることもあります。
正社員採用を希望される方にとって、契約社員の求人は避けたいかもしれませんが、
求人や事業所によっては「ほとんどが1年後に正社員登用されているので、実質正社員採用」というケースもあります。
近年では、正社員登用することで、国から補助金が出るため、こういった形式にしている求人も珍しくありません。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑦転勤・異動の有無
転勤や異動は、その人の生活や人生設計に大きな影響を及ぼします。
例えば、家族との生活を重視する方や、地域に根ざした活動や趣味を持つ方にとっては、突然の転勤は大きなストレスとなり得ます。
事前に転勤や異動の有無を確認することで、自らの人生設計と照らし合わせることが可能となり、後悔することを避けることができます。
また、家族を持っている場合、転勤や異動はその家族にも影響を及ぼします。
特に、子供の学校や配偶者の職場など、様々な要因が絡んでくるため、家族全員での調整が必要となることも多いです。
自分だけの問題にとどまらないことも多いため、事前にしっかり確認しておくべき項目でしょう。
求人票に明記されていない場合は、必ず確認するようにしましょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑧固定残業代
求人票の見出しなどで「月給42万円~」と一見非常に高い給与金額が提示されている場合、その内訳をしっかり見ておかないと、意外な落とし穴となります。(もちろん、高い給料ではない場合も内訳はしっかり確認しましょう)
児発管以外の職種でもたまにある話ですが、「月給42万円=基本給25万円+固定残業 80時間」のように、非常に多くの固定残業代が含まれているケースがあります。
この場合、80時間の残業が想定されているということになりますので、月の残業時間が膨大になってしまう可能性があります。
また、残業時間が80時間未満の場合、いくら残業しても残業代は出ません。(逆に言えば、残業時間を少なくすればするほどその分”お得”にはなりますが、こういう場合はたいてい多くの残業があることが想定されます。)
見出しの給与だけで判断するのではなく、その内訳にも注意を払うべきでしょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑨賞与の有無とルール
児発管求人に限った話ではないですが、意外と賞与有無を確認しない方が意外と多いです。
「賞与は給料とは別で絶対にもらえるものだと思っていた」と勘違いしてしまう方が一定います。
ですので、必ず賞与があるのかどうか、ある場合は具体的にいくらなのかを確認しましょう。
また、例えば
●月給40万円
L基本給30万
L手当等10万
●賞与2カ月分
と記載されている場合、賞与の計算には基本給が使われることがほとんどですので、30万円×2カ月分となります。
ここもよく勘違いしやすいポイントですので、しっかり給与の内訳も含めてルールは確認しましょう。
児発管の転職-求人票チェックポイント⑩車通勤の可否と交通費
ここは意外と見落としがちな点ですが、車通勤が可能かどうかの確認も人によっては重要になってきます。
電車が苦手な方、仕事終わりに子どもの迎えがある方など、車通勤が必要な方には入職を決める際のポイントとなりますよね。
駅チカにある施設さんは車通勤不可なこともありますが、場合によっては可能な場合もありますし、逆に駅から遠く田舎の方にある施設さんでも、事情があり車通勤がNGなケースもあります。
先入観は捨てて、必ず車通勤可かどうか確認しておきましょう。
また、交通費が出る際のルールも確認しましょう。
ガソリン単価と燃費による計算方法や距離による計算方法など、法人さんによって異なってきます。
これまで勤めていた法人とはルールが変わる場合も珍しくないので、こちらも確実に確認しておきましょう。
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