【2024年最新】サビ管から児発管になるには?【分かりやすく解説】

サービス管理責任者から児童発達支援管理責任者になるために必要なこと

「今回はサービス管理責任者(サビ管)から児童発達支援管理責任者(児発管)になるためにはどうすればよいのか?」を分かりやすく解説していきます。

管理者・児発管経験のある筆者が、行政等の資料を踏まえて解説していますので、サビ管から転職をして児発管になりたい方は必見です。

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目次

サービス管理責任者とは?

サービス管理責任者は、障害のある人々の生活の状況や各種特性等を考慮したうえで、日常・社会生活における自立を実現するための支援計画を策定していきます。

計画策定や支援の際には、相談支援専門員など別の職種や関連機関と連携する必要があり、調整力が必要とされる仕事です。

主な業務場所は、障害者総合支援法に基づく指定事業所となっており、例えば生活介護や就労継続支援所です。

児童発達支援管理責任者の業務と近しいですが、サービス管理責任者は18歳以上の障害者を対象にしており、日常生活のサポートが中心となるのが特色です。

2012年4月以前、障害児に特化した施設が障害福祉サービスとして位置づけられていた際には、

サビ管は障害児の支援計画の策定に関与していましたが、

児童福祉法が改正され、障害児専門の施設は児童福祉法のもとで指定されるようになり、

新たに児童発達支援管理責任者のポジションも設けられました。

児童発達支援管理責任者とは?

児童発達支援管理責任者とは、子どもたちの発達状態やそれぞれの特性に合わせた援助を主導する専門職です。

子どもごとの個別支援計画の策定(アセスメントやモニタリングなど)、保護者さんとの対話、そして関係機関との協力が求められるなど、業務範囲は広いです。

子どもたちの発達を評価し、その評価を基にして支援計画を継続的に更新していきます。

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保護者の希望や意見を尊重しつつ、適切な支援計画を立案するための判断力や課題を見つけ出す力が不可欠です。

常に子どもたちの様子を注視し、状況に応じて適切な提案や変更を行う能力も必要とされます。

さらに、子どもやその家族と関わるさまざまな組織や機関、例えば保育園や学校、専門家、医療機関などとの連携もこの職種の大切な役割の一つです。

児童発達支援管理責任者は、「児発管」と略され、児童の福祉に関連する多くの施設で活躍しています。

サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の違い

児童発達支援管理責任者(児発管)とサービス管理責任者(サビ管)の違いを以下にまとめています。

主に、関係法案、勤務施設、対象年齢、資格取得要件の観点で違いがあります。

スクロールできます
児童発達支援管理責任者サービス管理責任者
関係している法律児童福祉法障害者総合支援法
対象年齢18歳未満18歳以上
資格取得時の要件
(2023年10月25日時点、参照;障害福祉サービスかながわ)
実務経験にて、救護施設・更生施設・老人福祉施設・介護老人保健施設・老人居宅介護等事業などを含まない期間が既定年数必要

そのほか、サビ管の要件にはない施設も含める。
→詳細はこのあと解説
実務経験にて、左記下線部を含めてOK
勤務施設児童発達支援事業
放課後等デイサービス
障害児入所施設
児童発達支援センター
など
就労移行支援
介護老人保健施設
老人福祉施設
など
サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の違い

サビ管と児発管になるまでの過程における違い

サビ管および児発管になるまでの大まかな流れ

サビ管・児発管ともに大まかな流れは似ています。詳細は以下の写真をご覧ください。

サービス管理責任者および児童発達支援管理責任者になるには

(※1) 直接支援の業務とは
身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき、

入浴、排せつ、食事その他の介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行う業務又は日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、生活能力の向上のために必要な訓練その他の支援(以下「訓練等」という)を行い、

並びにその訓練等を行う者に対して訓練等に関する指導を行う業務その他職業訓練又は職業教育に係る業務(児発管の場合は児童への介護、訓練等の業務も含む)

引用;障害福祉サービスかながわ「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者になるまでの流れ」

(※2) 相談支援の業務とは
身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の日常生活の自立に関する相談に応じ、

助言、指導その他の支援を行う業務(児発管の場合は児童への相談、助言、指導その他の支援業務も含む)

引用;障害福祉サービスかながわ「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者になるまでの流れ」

(※3) 国家資格等とは、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士、精神保健福祉士のことをいう。

引用;障害福祉サービスかながわ「児童発達支援管理責任者の実務経験要件(2021年5月修正版)」

児発管とサビ管の違い【必要な実務経験】

児発管とサビ管で必要な実務経験に違いがあります。今回は神奈川県公開の資料をもとに、比較しながら見ていきましょう。

最終的な確認は必ずご自身が所属される各自治体(指定権者)へ確認しましょう。

①相談支援業務(通算5年以上)

児発管とサビ管の違いは黄色マーカーおよびの部分になります(参照;障害福祉サービスかながわ)。

※詳細な意味は画像の末尾にて解説

黄色マーカー:サビ管の要件には含まれていないが、児発管の要件では含んでも良い施設など
児発管の要件では*での経験以外で通算3年以上が必要

たとえば、オ「学校教育法第1条に規定する~」の項目について、見ていきましょう。

児発管の要件では黄色マーカーの幼稚園や小中高なども含まれることになりますが、サビ管の要件では特別支援学校のみが指定されています。

また、ウの項目においては、*の施設(ex:救護施設や更生施設)で勤務経験があっても、児発管になる場合の要件には使えないことになります。

自分がこれまで勤務してきた施設がどこに該当するのかを把握しておくことが非常に重要です。

最終的な確認は必ずご自身が所属される各自治体(指定権者)へ確認しましょう。

②直接支援業務(通算8年以上)

および黄色マーカーが意味するところは上記で解説した「①相談支援」と同じです。

黄色マーカー:サビ管の要件には含まれていないが、児発管の場合は含んでも良い施設など
児発管の要件では*での経験以外で通算3年以上が必要

最終的な確認は必ずご自身が所属される各自治体(指定権者)へ確認しましょう。

③国家資格等のケース

国家資格等の業務経験年数に以下のような違いがあります。

児発管の場合:国家資格等の業務を5年以上経験している者

サビ管の場合:国家資格等の業務を3年以上経験している者

サビ管から児発管になるには?ケースごとに解説

それではいよいよ本題です。これまでの資格要件の違い等を踏まえ、サビ管から児発管になるための要件をケースごとに見ていきましょう。

ケース①:2019年4月以降に研修をすべて終了し、サビ管として配置されている方

2019年4月からは児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の研修内容が統一されています。

よって、サビ管と児発管になるまでの違いは実務経験部分になります。

ですので、ご自身の実務経験を丁寧にイチから振り返り、

児発管になるために必要な実務経験が不足している場合は、必要な実務経験を積みましょう。(具体的な違いは本ページの「児発管とサビ管 実務経験の違い詳細」にて)

その後、児発管として配置が可能となります。

たとえば「老人福祉施設経験のみ」でサビ管になった方の場合

老人福祉施設は*で指定された児発管要件に考慮されない施設となるので、*で指定された以外の施設で3年以上の実務経験が必要です。

一方で、不足がない場合は基本的にはそのまま児発管として配置可能となります。

ただじ、自治体によって微妙に基準が異なる場合があります。

最終的な確認は必ずご自身が所属される各自治体へ確認しましょう。

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ケース②:2019年3月以前に研修をすべて終了し、サビ管として配置されている方

そもそも更新研修受講が必要

2019年以前にサビ管の資格を取得した方は、今年度中に「更新研修」を修了しないと資格が失効します。(児発管資格の方も同様に失効します)

多年にわたりサビ管(児発管も同様)として実際の業務に従事していても、更新研修を受けていなければ無資格状態となってしまいます。

更新研修の詳細は以下の記事でも解説しています。

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業務を継続していた場合には来年4月からサビ管(児発管)欠如となり、ベテランであっても再び「実践研修」の受講をしなおす必要があります

まだ更新研修を済ませていない方は”大至急”更新研修を申し込む必要がありますが、2023年度内の更新研修については、大半の都府県ではすでに申し込みを締め切っています。全国の開催状況を調べて、申し込みが間に合う自治体があったら、他府県からの受講を認めているかを確認して申し込んでください。

➝2023年度内の更新研修の申し込みは全国の自治体で終了しています。今回受講することができなかった場合は、実践研修からやり直すことになります。

各自治体の2024年度の実践研修スケジュールをいち早く把握し、申し込み忘れが絶対発生

更新研修が無事受けられたら

2019年以前のサビ管修了証は、基本的にはサビ管・児発管どちらにも有効です。

ですので、今年度中に「更新研修」を受ければ、児発管資格としても有効となります。

ただし、実際にその職務に就けるかどうかは指定権者(都道府県、政令指定市等)に確認が必要です。

指定権者によって実務経験で制限をしている可能性もあるため、必ず指定権者(自治体)に確認をしましょう

法人側が児発管として配置できると思って内定を出したものの、実は指定権者的にはNGで内定取り消しになったという事例もありましたので注意が必要です。(引用元:児発管のお見送り理由の記事)

とにもかくにも、何とかして「更新研修」を受けることが最善策になります。(児発管特有の児童分野の実務経験は不問)

その後、指定権者へ「児発管として配置可能か」の確認も忘れずに行いましょう。

ぜひ慎重に確認していってください!

児発管キャリアでは、サービス管理責任者から児童発達支援管理責任者への転職のご相談にも対応しています。

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更新研修を受けられない場合

先述の通り、実践研修からやり直すことになります。

その際に、児発管特有の実務経験を満たしていない場合、不足している児発管用の実務経験を積んだあとに実践研修を受けなければなりません。

実務経験の具体的な違いは本ページの「児発管とサビ管 実務経験の違い詳細」にて解説しています。

まとめ

今回はサービス管理責任者から児童発達支援管理責任者になるために必要な事を解説してきました。

非常に複雑かつ指定権者によっても要件が異なってくるため、1人で判断するのは非常に危険といえるでしょう。

ぜひ慎重に確認していってください!

児発管キャリアでは、サービス管理責任者から児童発達支援管理責任者への転職のご相談にも対応しています。

「児発管として転職したいけど、どうすればいいの?」とお悩みのサビ管の方は、ぜひ下記からお気軽にご相談ください!

編集部プロフィール

保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
・精神保健衛生士
など
経歴①・民間企業(総合職)経験10年以上
経歴②・療育施設での指導員経験および児童発達支援管理責任者経験
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・行政書士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務
経歴②・障害児通所支援施設の管理者
・事業所立ち上げ経験2回
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務4年
経歴②保育士経験10年
※名前はペンネーム、写真はイメージです
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この記事を書いた人

児童発達支援管理責任者の資格を持ち、実際の業務経験のある方が多数在籍しています。

・児発管に加えて管理者や施設立ち上げも経験した方
・保育士資格を持ち児発管経験が4年ある方
・児童発達支援管理責任者として勤務経験6年ある方

などなど。

自身の経験・体験を踏まえて、「児発管による児発管のためになる記事」を作成していきます。

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