児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事がきつい理由7選【対処法も】

児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事がきつい理由とその対処法

「児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事ってきついな、、」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回は、児童発達支援管理責任者(児発管)がきつい7つのよくある理由に関して、きつい理由の背景や体験記などの詳細を解説していきます。

知り合いの児発管から聞いた話なども踏まえて、具体的な対処法等も併せて解説していきますので、ぜひご覧ください。

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目次

児童発達支援管理責任者(児発管)の主な仕事内容

児童発達支援管理責任者(児発管)のきつい理由を確認する前に、児発管の仕事内容を一度整理しておきましょう。

児童発達支援管理責任者が行う主な業務には以下のようなものがあります。(事業所によって異なる場合もありますので一例です)

児童発達支援管理責任者の主な仕事例
●個別支援計画の作成

アセスメントや支援会議の実施、モニタリングなども含みます。

●利用者の見学対応や契約業務

施設への入所を考えている利用者さんの対応です。

●人材育成

スタッフの療育スキルアップのために指導や研修の実施も行います。

●保護者対応

保護者さまへの報告や伝達も大切な仕事になります。

●請求業務

法人によっては国への請求業務を児発管が行っている場合もあります。

●送迎業務

学校と施設間、自宅と施設間などの送迎を児発管が行う場合もあります。

ぱっと挙げただけでも、児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事内容は多岐にわたり、きつさや大変さを感じてしまうのもうなずけます。。

※それぞれの業務の詳細は以下の記事でも解説しております。

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次のセクションでは、児童発達支援管理責任者がきつい理由に関して詳細を見ていきます。

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児童発達支援管理責任者(児発管)がきつい7個の理由

業務量が多い

児発管のメイン業務は、個別支援計画の策定です。

個別支援計画は最長でも半年ごとの見直しが定められており、途切れないように策定しなければなりません。

策定の1ヵ月前くらいには本人や保護者様とモニタリング面談を行い、個別支援計画の原案を作成します。

原案を基にカンファレンス会議を開き、本人や保護者様、スタッフなどの意見を集約して個別支援計画を策定しなければなりません。

この全ての業務に児発管は関わります。

学校や園に合わせて4月~9月、10月~3月の支援計画を立てることが多くなり、面談も重なってくるでしょう。

特に新年度になる4月は、新規利用希望者の面談・個別支援計画策定も多くなる時期です。この時期は特にきつさを感じる児発管の方も多いのではないでしょうか?

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スタッフへの指導が大変

未経験のスタッフや特定年齢のみの指導を得意とするスタッフが多い業界です。

どのようにお子様に声を掛ければよいか、病気や薬への知識、発達の段階、記録の記入方法など、多くを指導しなければなりません。

楽しく仕事を続けつつ、知識や技術・マナーなどを身に着けられるように指導法や声の掛け方を考えるのも、児発管の大切な仕事です。

スタッフ個人の性格や考え方等に合わせた適切な指導法に悩まれる児発管もいらっしゃるでしょう。

仕事に対する価値観や考え方が合わないスタッフをまとめるのは精神的な苦労が多いものです。

この悩みは、知り合いの児発管からもよく聞く話です。

スタッフ指導の悩み例とその対処法例は以下の記事をご覧ください!

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会社や上司と方針が合わない

売り上げを重視しないと会社としては成り立ちませんが、売上ばかりを追いかけると本来の福祉からは外れてしまいます。

売り上げupを一番とする会社に、確固たる福祉像がある児発管が働くとなると、方針が合わずにしんどくなってしまうのも無理はありません。

また、会社の規模が大きくなったり、代表が変わったりすることによって、方針が急に変更になってしまう場合もあります。

どのような理念を持った会社なのかは、働く上で重要です。

自身が描くキャリアプランを叶えられる会社なのかを見極め、活き活きと仕事ができることが理想です。

もし今働いている法人・施設で方針が合わなくなって、精神的にしんどいなと思う場合は、転職等で環境を変えることも検討したほうがいいかもしれません。

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現場に入る時間が少なくなる

児発管は指導員とは違い、スタッフのマネジメントや事務作業が増えます。

管理業務や事務仕事に追われ、相対的に子どもたちと関わる時間は少なくなってしまうことは否めません

現場で子どもたちと関わる時間が大好きであれば、不本意に感じるかもしれません。

実際に子どもたちとの関わりが減ってやりがいを見出せなくなってしまった方の話も多く聞きますし、

児発管キャリア運営の転職サービスへお問い合わせ頂く児発管の方からも「子どもたちとある程度関わりたい」というご希望をもらうことはよくあります。

管理者兼務や請求業務をするとなると、より子どもたちのとの時間は減ってしまいます。

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勤務時間が不安定になりがち

病院や学校・園などの関係機関連携も児発管の仕事です。

連携は学校や病院など先方様の都合に合わせることが基本になります。

研修や連絡会に出向くことも多くなりますし、スタッフの体調不良時に出勤要請を受けることも増えるでしょう。

こうした業務の性質上、休日や勤務時間が不安定になりがちです。

相談業務のプレッシャー

保護者様からの相談の受付窓口は児発管です。

専門的な意見を求めて相談にいらっしゃる方も多く、しっかりとした知識でお応えすることが求められます。

時には、進路や就職などの人生において重要な決定に関わることもあるでしょう

責任者としてそういった保護者からの相談に応えていく場面では、プレッシャーを感じてしまうかもしれません。

緊急時の対応の責任を負う

トラブルや事故・緊急事態が起きた場合の責任は児発管が負います。

万一に備えて、事故対応フローチャートを準備・確認しておきましょう。

非常用設備の点検なども児発管の責任となる場合があります。

非常時に慌てず最善の行動を取れるよう、スタッフにも緊急時対応を周知しておく必要があります。

こういった緊急事態まで想定することも大変に感じる理由の1つです。

児発管のやりがい

子どもの成長を感じられる

個別支援計画を立てる立場にある児発管は、子どもたち一人一人の成長を知っておかなければなりません。

対象児の発達に合った支援を考え、子どもの「できた!」を共有できることは、児発管の大きなやりがいです。

発語のなかった児童が一言喋った、数の概念が獲得できたなど、見逃してしまいそうな小さな子どもの成長に喜びを感じられます。

支援計画を立てる業務はもちろん楽ではないですが、こういった子どもたちの変化・成長を近くで感じられる喜び・楽しさは計り知れません。

事業所の雰囲気を作れる

スタッフの育成・事業所運営も児発管の仕事の一部になります。

どのような雰囲気の事業所にするのか、何を重視するのか、児発管のカラーがよく出るところだと感じます。

スタッフの良さを上手く引き出す児発管がいる事業所は、離職率が下がり利用者のサービスにもよい影響をもたらすでしょう。

先述の通り、スタッフを指導しつつチームとしてまとめる業務はかなり大変ではありますが、

利用してくださる保護者・子どもさんの満足度向上に直結する仕事ですので、やりがいもあります。

家庭支援・基礎集団支援に関われる

児発管は、保護者様との窓口となり相談を受けることが多くなります。

事業所内相談で保護者さまのお話をお伺いしたり、関係機関と連携してクリニックや学校・園と支援方法を共有することもあります。

施設に預けている時間をレスパイト(ケアから解放されて休憩する時間)として大切にされている保護者様も多くいらっしゃるでしょう。

対象者本人だけでは無く、家族や基礎集団に関わり、地域に求められる支援活動ができるのも児発管のやりがいです。

お給料が増える

指導員よりも、お給料が高くなるのが一般的です。

平成 29 年障害福祉サービス等経営実態調査結果によると、例えば児童発達支援での給与額(年収)は以下のようになっています。(児童指導員と児童発達支援管理責任者の比較)

児童指導員2,828,776円
児童発達支援管理責任者3,990,877円
児童発達支援 職員1人当たりの年間給与額,常勤

児発管資格を得るための要件が令和5年度に改定されたことからも、今まで以上に高い専門性を求められていることが分かります。

加えて、責任のある仕事のため対価も高くなる傾向にあります。

仕事をする上でお給料に価値を見出す人にはやりがいの1つになるでしょう。

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児童発達支援管理責任者(児発管)がきついと感じた時の対処法

同僚や上司への相談

たとえば、業務量が多くてきつくなっている場合であれば、業務量の調整を行ってもらえないかどうか、上司へ相談してみましょう。

上司との関係が良好であれば、気軽に相談できますが、そうではない場合もあると思います。

そういった時には、同僚スタッフさんに相談してみることもアリです。

業務を手伝ってもらったり、協力してくれる場合もあると思います。

同僚や上司への相談は、勇気がいることでもありますが、きついと感じている状態で誰にも相談しない方がまずい事態になりかねないので、

勇気をもって相談しましょう。

友人や家族への相談

そうはいっても、同僚や上司への相談ができないという方も中にはいると思います。

先述の通り、1人で抱え込んでしまうと、何も変わらないどころか、精神的にまいってしまいます。

ですので、まずは身近にいる話しやすい家族や友人に話を聞いてもらうことも大切です。

直接的な解決にならなくても、話すだけで気持ちが楽になる事が多いです。

また、話をしているうちに、解決策が見えたり、「上司に相談してみようかな」と背中をおされたりすることもあるでしょう。

繰り返しになりますが、1人で我慢するのではなく、ぜひ誰かに話しを聞いてもらうことをおススメします。

転職して環境を変える

いろいろ相談しても解決しなさそうな場合、転職して環境を変えることも大切です。

きついと感じる今の職場で、解決に向けて色々動くよりも、自分に合った職場へ移る方が意外と早くきつさから脱却できることもあります。

また、自分の考えと施設長や会社の考えが合わなくてきつさを感じている場合は、会社に相談したところで解決しないケースの方が多いです。

そういった場合は、転職して自分と合った施設や会社で働くべきです。

お世話になった会社を辞めて転職することに申し訳なさを感じたり、人手が足りなくなることを心配したりする場合もあると思います。

ですが、一番大事なのはご自身の人生です。きついと感じた状態で無理して働き続け、心や身体を壊してしまっては本末転倒です。

思い切って転職をして、自分に合った職場へ移るってみてはいかがでしょうか?

児発管転職の体験記もこのあと紹介していきます。

転職方法の詳細や失敗しないためのコツは以下の記事で解説しています!

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きつかった児発管の仕事が転職をして楽しくなった事例

児発管キャリアが運営する転職サービスを通して実際に転職された方の体験談をもとにご紹介していきます。

雑な管理体制と仕事量の多さ

児発管としてとある事業所で勤務されていたAさん。

Aさんが元々勤務していた施設は、休憩時間はまともに取れず、児発管であるAさんに振られる業務量も多く、相当きつい環境だったそうです。

ひどい時には休みも取れず、残業も多かったとか。

さらには、退職届を提出しても受け付けてもらえず、違法となりえるような対応をしていた会社だったそうです。

プライバシーの関係ですべて細かくは書けませんが、相当厳しい環境であったことを物語る数々のエピソードをお話しして下さいました。

転職をして仕事量が減って楽しくなった

限界が来てしまった状態で児発管キャリア運営の転職サービスへご登録してくださり、

児発管専門のキャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を開始。

残業時間の管理を徹底し休日数も多い大手法人をはじめ、いくつかの事業所さんへ面接・見学をしにいきました。

最終的には、中小の事業所さんへ転職することを決意されました。

その事業所さんは、働いている採用担当の方が

「自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ働きやすいと思います」

とおっしゃっていたくらい働きやすい施設さんでした。

Aさんも勤務開始後「とても働きやすくてここでなら長く働けそうです」とメッセージを送ってくださいました

同じ児発管でも、働く環境でここまで変わるという事例です。

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まとめ

今回は児童発達支援管理責任者がきつい理由とその対処法について、実体験等も併せて解説していきました。

児発管としての仕事がきついと感じる場合、

・今の環境で解決できる策を模索する
・転職で新しい自分に合った環境に移る

の大きく2つの方向性があると思います。

どちらがよいかはケースbyケースになりますが、やりがいをもって働ける環境で児発管として勤務することが一番だと思うので、ぜひ一度考えてみてください。

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編集部プロフィール

保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
・精神保健衛生士
など
経歴①・民間企業(総合職)経験10年以上
経歴②・療育施設での指導員経験および児童発達支援管理責任者経験
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・行政書士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務
経歴②・障害児通所支援施設の管理者
・事業所立ち上げ経験2回
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務4年
経歴②保育士経験10年
※名前はペンネーム、写真はイメージです
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この記事を書いた人

児童発達支援管理責任者の資格を持ち、実際の業務経験のある方が多数在籍しています。

・児発管に加えて管理者や施設立ち上げも経験した方
・保育士資格を持ち児発管経験が4年ある方
・児童発達支援管理責任者として勤務経験6年ある方

などなど。

自身の経験・体験を踏まえて、「児発管による児発管のためになる記事」を作成していきます。

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