【児発管を辞めたい方へ】よくある悩みと対策、転職方法も具体的に紹介

「児童発達支援管理責任者(児発管)を辞めたい」と悩んでいる方向けに、よくある悩みと対処法を具体的に紹介していきます。

児発管として勤務経験のある筆者が、実体験や事例を踏まえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

※児発管の5つの転職方法は以下の記事で解説しています!

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目次

児発管を辞めたいと考えている人はどのくらいいる?

はじめに、児童発達支援管理責任者(児発管)の離職率がどの程度なのかざっくり確認しておきましょう。

令和4年 雇用動向調査結果の概要 のデータによると、

児童発達支援管理責任者(児発管)の主な勤務先である児童発達支援・放課後等デイサービスが属する「医療・福祉」業界における離職率は、15.3%となっています。

上記図は令和4年 雇用動向調査の結果 産業別の入力と離職 より引用

産業全体の離職率が15.0%となっているので、ほぼ平均的か少し平均より高いといえるでしょう。

辞めたいと思うのも決して珍しいことではありません。

つづいて、児発管を辞めたいと思うよくある理由や対処法について見ていきましょう。

※児発管の仕事がきついよくある理由に関しては以下の記事で解説しています。

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児発管を辞めたいよくある理由

理由① 仕事量が多い

児発管の業務としては、例えば以下のようなものがあります。

  • アセスメント&モニタリング
  • 見学対応・契約業務
  • 個別支援計画書の作成
  • 保護者対応
  • 関係機関との連絡・調整
  • 請求業務
  • 人材育成
  • 送迎業務
  • シフト作成
  • 会議の実施

児発管の仕事は、現場に関係するものと事務関係のものがあり、量も多くなってきます

児童や保護者のことを把握しなくてはいけませんし、現場環境を整えたり外部対応があったりと、責任も重くなり大変です。

筆者は初め児童指導員として就職しましたが、児発管になってからはあらゆる仕事が児童指導員と違っていて、上司に助けられながら試行錯誤して慣れていきました。

アセスメントや療育などを行っていくにあたっては、研修等に参加し知識・スキルのアップデートを行っていく必要もあります。

理由② スタッフの教育が大変

そのなかでもスタッフの教育に関しては、悩みが尽きませんでした。

児童たちがより良い療育を受けられるようにするために、現場スタッフの力の底上げと現場全体での方針統一は大切なことです。

しかし、たくさんのスタッフがいてそれぞれに性格・事情が違うため、どのように伝えるか、どんな役割が合っているのかなど考えながら指導していくことは容易ではありません。

療育や仕事に対する価値観や温度感も違う多くのスタッフを指導していくため、ストレスも多いですし、時にはトラブルになってしまうこともあります。

人間関係の悪化は業務にも支障が出てしまうので、慎重に対応しないといけない一方、子供たちのことを考えると毅然と対応すべきこともあったりと、葛藤は尽きません。。

スタッフ指導に関する具体的な悩みのエピソードやその際に行った対処法等については以下の記事をご覧ください。

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理由③ 運営会社や施設の方針と合わない

施設の管理者や経営者が掲げる方針が自分の価値観と合わないといった悩みを持っている場合もあります。

例えば、以下のようなケースです。

経営者:「利益を多く出すこと」を優先して設備や人材に最低限の資金投資しかしない、利用者の機嫌を取るため無理な要求を現場スタッフへの確認なしに安請け合いする。

児発管:「利用者ファースト」で考え設備を充実させて人員を増やしたい、児童のためにも現場が混乱することのない環境を作りたい。

児発管と経営者の方針に大きな乖離があるケースです。

児童発達支援管理責任者にもある程度は裁量権があるとはいえ、最終的には経営サイドの判断が優先されます。

自分と経営者の方針があまりにずれていると、理想の療育が実現できずに、やりがいを見出しにくくなるでしょう

やりがいがもてないまま働き続けるのは自分のためにならないですし、何より現場のスタッフさんや児童、保護者のためにならないことも多いです。

会社の方針と合わない場合は、別の職場で働くことも検討してみましょう。

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理由④ 労働条件・設備環境が悪い

  • サービス残業が多い
  • 希望休が取れない
  • 仕事量に見合わない給料
  • 経営者・管理者が非協力的で、全ての責任が児発管にかかってくる
  • 就業時間外にも仕事の連絡が絶えない
  • 送迎車や遊具などの必要設備が乏しい
  • イベントやお出かけにかけられる予算が著しく少ない

このような状況を耳にすることは多くあります。

児発管は体力的にも精神的にも大きなエネルギーを要する仕事です。

突発的な事態への対処も多くあるため、就業時間内に仕事を終えられない場合もあります。

リフレッシュできるプライベートの時間や、自分の仕事に対する正当な評価を得られなければモチベーションが保てなくなるでしょう。

また、療育をするのに必要な経費を削られていると、その分を補うための負担が従業員にかかってきます。

児発管を辞めたいなと思った体験談

経営者とのズレ

私が児発管を辞めたいと思った理由は、会社(経営者)と考え方のズレを感じる機会が多くなったことです。

入社したときは事業所ができて間もない頃で、規模が小さく従業員も少なかったため、経営者含め全員で同じ方向を向いて共に成長しながら楽しく仕事に打ち込めました。

しかし、会社理念を共有するための教育が行き届く前に店舗と従業員が増えていき、必然的に同じ方向を向くことができない職員も増えていきました。

そして離職者も多くなり、同時に人員不足による店舗間での異動も増え、教育したくてもなかなかその機会を十分に得られなくなったのです。

入社当初とのギャップ

入社当初は会社理念に共感し、児童や保護者のために自分の力を思う存分発揮できる場所だと実感できていたのですが、数年後にはその理念が維持できていないと感じるようになりました。

会社が大きくなるとはそういうものかもしれませんが、私には受け入れられないことが積み重なり、仕事が辛くなりました。

私自身が、おそらく規模が小さい事業所の方が向いているのかもしれません。

みなさんにも自分の理想とする仕事ができる事業所はどういう所なのか、何を優先したいのかを考え、合っている場所を見つけてもらいたいと思います。

他の施設の様子を把握することで、今の職場を続けるかどうかの判断がしやすくなります。

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児発管を辞めたいと思った時の対処法

対処法① 仕事量の調整

本来「児発管でなければならない」と定められている事務的な業務はそう多くありません。工夫によっては各業務から少しずつ児発管の負担を減らすことができます。

個別支援計画の作成

例えば、個別支援計画の作成・説明者欄には児発管の記名が必要ですが、内容を考えることにはスタッフみんなで取り組めます

筆者は全ての先生に担当児を割り振っており、担当児の現状や療育内容を報告、提案してもらうようにしていました。

現場で直接密に関わっている先生たちが、一番新鮮で正確な情報を持っているからです。

その提案をもとに、どの方向で支援計画を立てるか他の先生たちと全体で支援会議を行い、共有・決定します。児発管はその結果を文章にまとめて作成するだけです。

モニタリング対応・関係者会議

また、相談支援専門員の方のモニタリング対応・関係者会議への出席も、児発管指名がなく特別な事情がない場合は先生方にお願いしていました

理由は前述したものと同じで、現場の先生が一番詳しく報告できるからです。もちろん、児発管として状況を把握するために結果報告はしてもらいますし、

先生たちが主体的に動けるまでは付き添ったりフィードバックしたりする必要があります。

効率的でより効果的な療育を目指すと、児発管がやっていた仕事は少しずつ現場に下ろす結果になっていきました。

人員数によっては現場に下ろせない仕事もありますので、それぞれの事業所で現場スタッフに可能な業務はどんなものがあるのか、判断してください。

対処法② 上長やエリアマネージャーに相談する

まずは直属の上司に直接相談することがもちろん好ましいのですが、話が折り合わなかったり聞く耳を持ってくれなかったりする場合は、さらに上の上司へ相談する方法があります。

チェーン店や大きな福祉団体ではなく、個人で設立されていて管理者・経営者より上の上司がいない施設もあるかもしれません。

その場合は地域で民間運営されている連絡協議会のような団体へ相談する、内容によっては市区町村の福祉課へ相談するなどの方法もあるでしょう。

対処法③ 人に相談する

日頃の悩みを家族や友人の第三者に相談する方法もあるでしょう。]

問題の根本的な解決策を得られない可能性もありますが、他人に現状を話すことで今の自分の状況ややるべきことが整理されたり、気持ちが晴れて新たな視点から対処法が見えてくる場合もあります。

また、ほかの児発管に相談することもおすすめです

研修や関係者会議などで、児発管同士の交流があると思います。同じ立場でしか分からない事情が多い仕事なので、参考になる事例やアドバイスが聞けるかもしれません。

対処法④ 転職活動を始めてみる

自分に合った職場で働くことが一番なので、そのような職場を探すためにも転職活動を始めることがおすすめです。

業務量が多すぎて悩んでいる場合は、業務量の少ない職場へ転職するのが一番根本的な解決になります。

同様に、施設方針や働き方など、自分に合った職場を見つけて働くことで、今より何倍も楽しく働くことができます

もし転職するかどうか迷っている場合でも、他の施設の求人を見たり、いくつか面接に行って話を聞いたりすることもおすすめです。

他の施設の様子を把握することで、今の職場を続けるかどうかの判断がしやすくなります。

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また、転職活動を始める際の注意事項に関する記事もありますので、下記からぜひご覧ください。

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ざっくりですが、以下に児発管を辞める際の流れを記載しておきます!

  • 退職意思伝達や退職願の提出
  • 退職届を提出
  • 業務の引継ぎや社内外へのあいさつ
  • 必要物の返却と受け取り

特に③や④に関しては、児発管ならではの注意事項があります

資格証を返却してもらったり、実務経験証明書を発行してもらうなど、重要事項がありますので、詳しくは記事をご参照下さい。

まとめ

今回は児発管を辞めたいと悩んでいる方向けに、体験談も交えつつ解決策について解説していきました。

一番大切なことは一人で抱え込まないということです。

上司、同僚、家族や友人、転職エージェントなど、ご自身の状況や気持ちに応じて、相談してみましょう。

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編集部プロフィール

保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
・精神保健衛生士
など
経歴①・民間企業(総合職)経験10年以上
経歴②・療育施設での指導員経験および児童発達支援管理責任者経験
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・行政書士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務
経歴②・障害児通所支援施設の管理者
・事業所立ち上げ経験2回
※名前はペンネーム、写真はイメージです
保有資格児童発達支援管理責任者
・保育士
など
経歴①児童発達支援管理責任者としての勤務4年
経歴②保育士経験10年
※名前はペンネーム、写真はイメージです
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この記事を書いた人

児童発達支援管理責任者の資格を持ち、実際の業務経験のある方が多数在籍しています。

・児発管に加えて管理者や施設立ち上げも経験した方
・保育士資格を持ち児発管経験が4年ある方
・児童発達支援管理責任者として勤務経験6年ある方

などなど。

自身の経験・体験を踏まえて、「児発管による児発管のためになる記事」を作成していきます。

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