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日本初のSTEAM教育スクール講師の仕事とその魅力とは?

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最先端STEAM教育スクール講師の仕事とその魅力を紹介

最先端の教育を実践する学校や企業を取材するインタビュー企画。

今回は日本初のSTEAM教育スクール「ステモン」を運営する株式会社ヴィリングさん!

STEAMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの英単語の頭文字です。参考:文部科学省(STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進)

教科を横断的に学び、既存の学習にとらわれず、
アウトプット中心に仲間とプロジェクトに取り組む新しい教育方法
です。

本記事では、教員から転職をして株式会社ヴィリングへ入社した北村さんにお話をお聞きしました。

プロフィール

株式会社ヴィリング 北村智志さん
  • STEAM教育事業部管理者&ステモン講師(直営、FC)
  • 入社3年目(中途入社)
  • 大学で社会体育を専攻、保健体育の教員免許を取得
  • 趣味はサッカー(社会人チームでプレー中)

特別支援学校の嘱託員を経て、保健体育の教員を7年務めた後、株式会社ヴィリングへ入社。

インタビュアー

「学びをアップデートし、自分なりの幸せを見つける人を増やす」をミッションに教育保育人材事業を展開するクロス・シップにて、マーケティングを担当。

\ 教育領域専門の就転職サポート

Masashi Ohashi

ちょうど5ヶ月になる子どもさんがいらして、育休明けのところ快くインタビューに答えて下さりました。

前半(本記事)では、現在のお仕事内容と仕事の魅力ややりがいについてお話しして頂きました。
後編では、保健体育の教員から転職した理由、教員時代と入社後のギャップなどについてお聞きしています。

目次

教員からの転職後、入社3年目でマネージャーに任命

ー STEAM教育事業部管理者というのはどのようなお仕事なのでしょうか?

自社で開発・運営している「ステモン」をフランチャイズの提携先や学校法人に卸しているイメージです。

提携先や学校法人に教材を送り、講師を派遣してレッスンをやってもらうのですが、それを管理するのが私です。
なので、教材の用意や講師の育成、スケジュール調整をしたうえで、現地に向かわせることが主な業務です。

ー転職してからいきなり管理者になられたのですか?

入社して最初の10ヶ月ぐらいは学童スタッフとして学童の現場にいました。
前職が教員で、学級経営や子どもたちの前に立って教えるスキルがあったので、
入社してすぐに学童現場の責任者をやってました。

ー学童の仕事は、転職前の教員時代とギャップはありましたか?

発達段階が違うだけで、主にやることは一緒でしたね。

ただ、中学1年生と小学1年生はだいぶ違うので、ほかの学童施設を見に行って
スタッフがどういう関わり方をしているかを見たり、
学童経験のある上長からアドバイス頂いたりしていました。

特別、研修があったわけではなく、やりながら学んでいったという感じでした。
そこは学校と似たような感じでしたね。

ーその後はどういった経緯で今のSTEAM事業部管理者になられたのですか?

STEAM事業部管理者の募集があったので、応募をしてから管理者になりました。
半年くらいは新しいSTEAM事業部のことを学びつつ、
1年くらい経ってからマネージャーになっています。

ーマネージャーには自ら立候補されたんですか?

この会社はちょっと変で、立候補とかはないですね。
「マネージャーにふさわしいと思うから」と言われて任命されました。

マネージャーの仕事内容としては、管理者の業務に加えて、
ミーティングや部下のマネジメント、評価、勤怠管理があります。

ー管理者やマネージャーの仕事内容をもう少し教えてください。

マネージャーといっても、プレイングマネージャーなんです。

子どもにSTEAM教育のレッスンをする講師でもあるので、
ただ指示を出したり管理したりするだけではなく、
一緒に良いものを作っていくためにやっていきましょう!という感じですね。

なので、ミーティングを主催したり、問題を定義したりはしますが、
いわゆる管理職とは違うと思います。

また、私たちは教材やレッスンの開発者とも直接話せるので、
どういう意図で作っているのかとか、
こういうレッスンをやりたいんだろうなというのは察しがつきます。

なので、現場でレッスン等に関して、ちょっと困る…みたいな意見があったときに、
私なりに解釈をして、講師にアドバイスを送るのも日常業務の1つになります。

STEAM教育レッスンによる子どもの変化と葛藤

ー 講師もされているとのことですが、仕事は楽しいですか?

レッスンでは、ロボットや装置を作っていくのですが
「どうやって作るの?」「見本はないの?」
とか答えを求める子の方が圧倒的に多い中で、

「自由に作っていいんだよね?」「これでやってもいい?」
と自発的に聞いてくる子は新鮮ですし、見ていて楽しいですね。

さらに言うと、それすら聞いてこないで、
自分なりのテーマで黙々と作っていく子を見てるのは、
ステモンで自分たちが実現したいこと(*)を体現してくれているので、すごい楽しいですね。

ステモンで実現したいこととは?

常に変化し続けるAI時代において大切な「課題を自ら設定し、試行錯誤を通して、自分なりの答えを作る」こと

ー指示を仰いできたり答えや見本を求めてきたりする子どもに対してはどのような対応をされてますか

1つは、色々言葉で伝えたりはしますね。

「別にこれを作んなきゃいけないわけじゃない」
「何がゴールかわからないよ」
「先生と一緒にやってみようか」
「自分で答えややり方を見つけに行くんだよ」

とか、問いかけを繰り返しやっていくと、
次第に聞いてこなくなるし、話を聞かなくなります。

もう作りたくてしょうがないみたいな
「俺はこうしたいんだ」っていう主張が激しい子が出てきます。

ー 逆に何か大変なことなどはありますか?

自発的にどんどん子どもが変化していく一方で、葛藤はありますね。
僕が関与して作らせたわけでもないので、僕の成果でもないというか。
勝手に子供が活躍してるので、そこの歯がゆさですね。

第三者が見たときに、先生がコントロールしてない、
無法地帯のような見え方になってしまっているのではないかと心配だったりします。

親御さんには「これのどこがレッスンなんですか?」ってよく言われますし。

だから前もって私たちはこういう意図でこういう関わり方をするレッスンですと説明をしています。

「子どもたちが自分で自主的に取り組む声かけをしてるんだな」
「あえて見守ってるんだな」とかが伝わると、納得感を持って入会につながります。

ー思い返すと、私は小さい頃、周りと同じように見本通り出来ないことが多くて劣等感を抱くことが多かったです。。。

人と比べる必要もないし、
人ができてて自分ができないってこともまずないし、
人ができてるものが正解とも限らない。

だから見本を用意しないことにも繋がってきて。

「見本通りに作れたほうがすごい」だと、やっぱり大人が作った枠の中になってしまう。
真似する技術は大切だと思うんですけど、それが正しいとは限らないので。

それをどう小学校1年生に伝えていくか、教えていくか、非常に難しいんですけどね。

あとがき

インタビューを通して子どもの発達段階に合わせたレッスンをしていこう
という想いを大切にされているのが伝わってきました。

また、「小学生の時にこういった経験ができる子どもたちが羨ましいなあ」と思いながらインタビューを聞いており、時間がもっとあれば、レッスン内容についてさらに細かい所まで深堀りしたくなりました。

北村さんのインタビューはまだまだ続きます。後編では、保健体育の教員から転職をした理由、教員時代と入社後のギャップ、今後のキャリアプランについてお話しいただいています。

\ 教育領域専門の転職サポート

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