【テンプレ付】サービス管理責任者(サビ管)の履歴書・志望動機の書き方

サービス管理責任者(サビ管)の転職を検討している方に向けて、今回は履歴書作成のポイントについて詳しく解説します。


サビ管ならではの特徴を考慮した履歴書の書き方や、実際に使える例文・テンプレートもご紹介しています。 サービス管理責任者さんの転職活動にお役立ていただける内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

※職務経歴書の書き方や例文は以下の記事で解説しております。

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目次

サービス管理責任者にとっての履歴書の役割

履歴書(りれきしょ)は、応募者の個人情報、学歴、職歴、資格、スキルなどを記載するものです。

履歴書は、応募者がこれまでの経験や所有資格を法人側に伝えるための重要な”ツール”となります。

履歴書には以下のような項目が含まれることが一般的です。

  1. 個人情報:名前、生年月日、住所、連絡先など。
  2. 学歴:出身学校や卒業年度など。
  3. 職歴:これまでに勤めた会社や組織、そこでの役割や職務内容。
  4. 資格・免許:保有している資格や免許の種類と取得日。
  5. 志望動機や自己PR:自分の強みや特技、職務におけるアピールポイント。
  6. 趣味・特技:個人的な趣味や特技など。

履歴書は応募者の第一印象を形成するため、丁寧に記入し、正確な情報を提供することが重要です。

また、サービス管理責任者は専門性の高い職種になるので、これまでどういう施設で就業経験があるのかを法人側に伝えるための大事な役割を担っています。

ひと昔前は手書きで書くことが一般的でしたが、近年はパソコンなどで作成のうえPDF化してデータを共有したり、作成したデータを印刷して持参するスタイルが主流となっております。

サービス管理責任者の履歴書:見本と構造

詳細な履歴書の書き方を解説する前に、見本を見ながら履歴書全体の構成を確認しておきましょう。

上記の見本写真にも記載の通り、履歴書は主に5つの要素から構成されています。

履歴書の構成要素

  • 基本情報・顔写真
  • 学歴
  • 職歴
  • 免許・資格
  • 志望動機(自己PR含む)・本人希望欄

それぞれの書き方のポイントやよくあるミス、注意事項についてはこのあと解説していきます。

サビ管の履歴書 書き方のポイントや注意事項

①基本情報・顔写真

履歴書には、氏名・生年月日・性別・現住所・連絡先住所・連絡先(電話番号やメールアドレス)を記載し、顔写真を添付します。以下では、特に注意すべきポイントについて解説します。


顔写真の基本マナー

1. 服装
ビジネスフォーマルな服装を選びましょう。男性はスーツにネクタイ、女性はビジネススーツやオフィス向けの落ち着いたドレスが適切です。派手な色や柄を避け、清潔感のあるシンプルなスタイルを心掛けてください。

2. 表情
自然な笑顔を意識し、落ち着いた優しい表情を心掛けましょう。真剣すぎる顔や過度な笑顔は避け、カメラを見つめ、自信が感じられる表情が理想です。

3. 背景
単色でシンプルな背景を選びましょう。白や淡い色が好まれます。背景が雑多だと写真全体の印象が散漫になります。

4. 髪型
清潔感があり、顔の輪郭がはっきりと見える髪型を選びましょう。顔が隠れるような長さの髪は避け、整った印象を与えることが大切です。

5. メイク
ナチュラルで健康的な印象を目指した自然なメイクが適切です。過度なメイクは避け、清潔感を意識してください。

6. 写真サイズ
履歴書ごとに写真サイズの指定がある場合がありますので、募集要項を確認してください。一般的には縦4cm×横3cmのサイズが推奨されます。

7. 撮影タイミング
最新の写真を使用しましょう。数年前の写真や現在の外見と異なる写真は避け、現在の姿を正確に伝えられるものを選んでください。


性別欄の記載について

かつての履歴書では性別の記載が必須でしたが、2021年以降は任意となっています。性別記載に関する理解が進む中で、バイナリー(男性または女性)の枠に収まらない多様な性自認が認められるようになったためです。
性別欄が設けられている場合でも、記載は任意ですので、空欄のままでも問題ありません。


補足

サービス管理責任者の業務ではスーツやドレスを着る機会は少ないかもしれませんが、履歴書は転職活動という重要な場面で用いる書類です。そのため、一般的でフォーマルな服装が好まれます。清潔感や信頼感を与える印象を意識し、丁寧に準備しましょう。

満年齢の記載欄

履歴書に記載する「満年齢」とは、現在までに生まれてから経過した実際の年数を指します。

意外と満年齢の計算方法を正確に知らない方も多いので、今回は具体例を交えながら計算方法を解説していきます。

満年齢の計算方法
step① 現在の年から生まれた年を引き算します。

step② 下記のいずれかの方法で満年齢を最終算出します。

ケースA:生まれた日が履歴書記入日より前であれば、step①の値を満年齢として使用
ケースB:生まれた日が履歴書記入日と同じであれば、step①の値を満年齢として使用
ケースC:生まれた日が履歴書記入日より後であれば、step①の値からさらに1歳引き算をした値が満年齢

具体例①: 1990年3月5日生まれの人が、2024年3月10日に履歴書を書く場合

2024年 - 1990年 = 34歳

3月5日はすでに過ぎているので、34歳を満年齢として使用します。

ーーーーーーーーーーーーーーー

具体例②: 1990年3月10日生まれの人が、2024年3月10日に履歴書を書く場合

2024年 - 1990年 = 34歳

誕生日である3月10日に履歴書を記載しているので、34歳を満年齢として使用します。

ーーーーーーーーーーーーーーー

具体例③: 1990年3月15日生まれの人が、2024年3月10日に履歴書を書く場合

2024年 - 1990年 = 34歳

しかし、3月15日はまだ来ていないので、34歳 - 1歳 = 33歳を満年齢として使用します。

②学歴

高校入学から記載するのが一般的です。

学校名や学科名などを略称で書くのは基本的にはNGです。正式名称をネットなどで調べて、必ず正式名称で記載しておきましょう。

よくあるミスとしては「高等学校」を「高校」と略してしまうケースです。

正直、どちらでも伝わるといえば伝わるのですが、フォーマルな書類ですので、このあたりも正確に記載しておきましょう。

また、卒業年や入学年が間違っているケースも意外と多いです。

記載したあとに必ず見直しや計算をして、正しく年が記載されているか確認しましょう。

和暦表記か西暦表記か、どちらにするべきかは特に決まりはありませんが、履歴書全体で揃えて記載するようにしましょう。(揃っていればどちらでもよいです)

③職歴

職歴は社会人以降のものを記載します。(学生時代のアルバイト経験は記載不要です)

短い期間しか勤務していない場合でもすべて正確に記載しましょう。

特にサービス管理責任者の場合、採用する法人側は「どういった施設で働いていたか」をチェックしています。

業務内容の詳細は職務経歴書で書けば問題ないのですが、履歴書でこれまでの全職歴・職種を時系列でまとめておくことも非常に重要です。

見本にもある通り、生活支援員、就労支援員、理学療法士、サービス管理責任者などの職種も出来るだけ記載しておきましょう。

また、雇用形態も忘れずに記載します。正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど、どういった形態で勤務していたかを気にする法人さんも多いです。

※ただし、短期間のアルバイトはわざわざ書かなくてよい場合もあります。

④免許・資格

免許・資格の名称は正式名称で記載しましょう。

サービス管理責任者の場合、資格欄には「サービス管理責任者」と記載すれば問題ないです。

より丁寧かつ正確に表記するのであれば、「サービス管理責任者 実践研修修了」という書き方もアリです。

※基礎研修修了と実践研修修了では持っている意味が大きく違いますので、強調するのもよいでしょう。

サビ管資格が無効になっているケースに注意!

2019年からサービス管理責任者の「更新研修」という新しい研修が設定されました。

実践研修を修了してから一定期間経過するまでに更新研修を受講しておかないと、サービス管理責任者の資格が失効してしまいます。

資格失効状態で履歴書に記載してしまうのはマズイので、しっかりと確認しておきましょう。

更新研修や資格失効に関する詳細は以下の記事で解説しています。

また、持っている資格が多い場合は、応募先に関係していそうな資格を優先して書いておくとよいでしょう。

例文付き:サービス管理責任者の志望動機の書き方

最後に⑤志望動機(自己PRを含む)の書き方について解説していきます。

志望動機の書き方のポイント

抑えておくべきポイントは以下の3点です。

志望動機のポイント

  1. なぜ応募先の法人(施設)を選んだのか。
  2. 自身の経験や強みをどう生かせるか。
  3. 今後、どういった仕事をしていきたいか。

それぞれのポイントを抑えたうえで、簡潔かつ具体的に記載していきましょう。

以下では例文を踏まえながらそれぞれのポイントを解説していきます。

例文付きで詳細解説

①なぜ応募先の法人(施設)を選んだのか

応募先の法人の理念や事業内容を具体的に書き、共感した点や魅力を感じた点を明示しましょう。

単に「理念に共感した」だけでなく、なぜその理念に共感したのか、自身の経験や考えを交えて書き込むと、より説得力が増します。

例文:

貴法人が掲げる「一人ひとりの可能性を最大限に引き出す」という理念に深く共感し、利用者の主体性を大切にした支援に大きな魅力を感じております。

以前、障がいをお持ちの方々を対象としたイベントに参加した際、発達障害のある方々と直接関わる機会がありました。

その経験を通じて、個々の特性を理解し、寄り添いながら潜在的な能力を引き出す支援の大切さを実感いたしました。

私のこうした経験は、貴法人の理念と重なる部分が多く、貴法人の一員としてその理念を体現し、利用者の皆様に寄り添いながら貢献したいという思いから志望いたしました。

②自身の経験や強みをどう生かせるか。

これまで培ってきた経験やスキルを、どのようにサービス管理責任者として活かせるのか具体的に書きましょう。

単に「これまでの経験を活かしたい」だけでなく、経験やスキルをどのように活かせるのか、具体的なエピソードを交えて書き込むと、より説得力が増します。

例文:
私は生活支援員として5年間、施設利用者の方々と向き合いながら、発達障害に関する知識や支援のスキルを習得してまいりました。

さらに、就労継続支援B型事業所での3年間では、個別支援計画の作成や実際の個別支援を担当し、利用者一人ひとりに適した支援を行う経験を積んできました。

これまでの経験を活かし、貴法人において利用者の方々に寄り添い、それぞれのニーズに応じたきめ細やかな支援を提供するサービス管理責任者を目指しております。

特に、個別支援計画の立案や個別支援の実施を通じて、利用者の生活をより良いものにするお手伝いができればと考えております。

③今後、どういった仕事をしていきたいか。

サービス管理責任者として、どのように成長していきたいか具体的な目標を書きましょう。

単に「成長したい」だけでなく、どのような目標を達成するためにどのように努力していくのか、具体的な行動計画を交えて書き込むと、より説得力が増します。


例文:
今後は、障がい者福祉支援に関する知識をさらに深めることで、より質の高い支援を提供できるよう努めていきたいと考えております。

そのため、研修会や勉強会に積極的に参加し、専門性を高めていくことに注力したいと思います。

さらに、チームリーダーとして、メンバーと連携しながら、事業所の運営に貢献できるよう尽力してまいります。

また、これらの内容は面接でも詳細に聞かれる可能性がありますので、そのことも念頭に入れて作成しましょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。

例文:3つのポイントを踏まえたサービス管理責任者の志望動機

上記で解説した3つのポイントを盛り込んだ志望動機の例文を書いてみました。志望動機作成の参考になれば幸いです。

私は、就労継続支援B型事業所での3年間の経験を通じて、個別支援プログラムの作成や利用者一人ひとりに寄り添った支援に携わってきました。

より多くの利用者の支援を実現し、より質の高い支援を提供するためには、サービス管理責任者としての知識とスキルが不可欠だと考え、資格取得後も積極的に勉強会に参加しながら専門性を磨いてまいりました。

また、前職を通じて、個人のスキルだけでは利用者の成長を十分にサポートすることは難しく、チーム全体で一体となって支援を行うことの重要性を学びました。

貴法人のHPで拝見した「チームワークを大切にする」という理念に深く共感し、自分自身が大切にしている考え方と一致していると感じ、貴法人で働くことを強く志望しております。

これまで培った経験や知識を活かし、チームリーダーとしてメンバーと協力しながら、事業所の運営や利用者の支援に貢献していきたいと考えております。

採用担当者が見ているポイント

サービス管理責任者の履歴書に関して、採用担当者は主に以下のポイントを見ています。

特に重要な点には下線部を引いています。

それぞれポイントを踏まえたうえで履歴書を書いていきましょう。

資格・スキル

・サービス管理責任者の資格
・そのほか療育に生かせそうな資格
・療育に関する専門知識
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力

経験

・児童発達支援事業所や就労継続支援事業所、就労移行支援事業所での勤務経験
・療育に関する経験
・チームで仕事をした経験

志望動機

・その法人(事業所)を選んだ理由
・自身の強みをどのように活かせるのか
・法人の理念や方針と合致しているか

職歴

・(転職歴がある場合)転職理由
・職歴が多すぎないかどうか
・入職後にすぐに離職してしまわないかどうか

まとめ

今回は、サービス管理責任者の履歴書作成について、具体的な例文を交えながらポイントを解説しました。


特に志望動機は、ゼロから考えると時間がかかる場合がありますので、本記事でご紹介した例文を参考にしながら作成していただければと思います。


なお、履歴書と併せて提出する職務経歴書の例文やテンプレートについては、以下の記事をご覧ください。

サビ管キャリア編集部
サービス管理責任者さん専門のキャリア・転職支援サービスを運営中。

サビ管(児発管)の方と毎月約50名面談を実施。

サビ管さんのお仕事・キャリア事情に精通し、サービス管理責任者さん向け専門記事を発信。
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この記事を書いた人

サービス管理責任者さん専門のキャリア・転職支援サービスを運営。

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