今回は、教員からの転職を考えている人や教員免許を生かした転職がしたい方向けに、おすすめの転職先を紹介します。
教員から民間企業への転職となると、かなりハードルが上がりますが、
今回は教員免許歓迎かつワークライフバランス◎で働ける通信制高校(民間)の正社員のメリットデメリットについて解説していきます!
通信制高校とは?
通信制高校は、個々の事情やライフスタイルに合わせた学びを提供する、新しいスタイルの高等教育となっています。
かつては消極的な選択と見なされていた通信制高校ですが、近年では前向きな選択肢として認識されています。
学生たちは、自分の道を明確に定めて時間を効率的に活用したい、もしくは課外授業を通じて将来の夢を見つけたいといった目的でこの制度を利用しています。
生徒数も2014年から2022年までの間に18万人から23万人以上へと大幅に増加しており(参照:文部科学省【学校基本調査】)、通信制高校への注目度は高まりつつあります。
通信制高校への転職をおススメする理由
土日祝休みなどしっかり休める
教育業界と言えば、「不規則なシフト制で、土日が休めない」というイメージが強いかもしれません。
また、公立学校を中心に教員の長時間労働が話題となっているように、労働時間が多すぎることが社会的にも問題となっている。
しかし、通信制高校の教員として働く場合、そのイメージは必ずしも当てはまらないのです。
通信制高校では土日休みや年間休日120日以上のケースが多く、比較的労働時間が短いため、プライベートを大切にしながら働くことが可能です。
イベントなどで土曜に出勤する場合もありますが、その場合は代わりの休日が設定されます。
上場企業が運営している場合もあり、労働環境が整っている
通信制高校の運営主体は多様で、中には上場企業もあります。
その場合、残業時間の管理にはしっかり目を光らせているため、膨大な残業をわずかな手当だけでやらせるといったことはありません。
残業少なめエピソード:
転職支援サービス教育キャリアナビでサポートさせて頂いているとある通信制高校さん。
求職者さんが面接終わって18:00頃に面接会場(会社)からお帰りになるタイミングで、社員さんもぞろぞろと退勤し始めていたそうです。
ふとした場面からも残業が少なくなるよう環境整備されていることがうかがえます。
一人一人に寄り添った教育や最新のICT教育
通信制高校は、一人ひとりの生徒と密接に関わることが可能で、個々のニーズに合わせた教育を提供できるのが特長です。
さらに、ICTの活用が進んでいる現代では、オンラインでの教育や最新ツールを用いた教育活動も行われています。
最先端の教育手法を取り入れることが可能となり、これからの時代に必要な教育について知識や経験を身に付けることができます。
各通信制高校での取り組みに関してはこちらの記事で詳細に解説しております!
教員免許を生かせるので転職しやすい
通信制高校で働くには、教員免許が必要となるため、すでに教員免許をお持ちの方はその資格を生かすことができます。
また、現在の教育現場での経験やスキルを活かすことができるため、転職しやすい環境と言えます。
以下の記事でも解説していますが、教員からの転職は想像以上に難しく、転職先が決まりにくいのもまた事実です。
しかしながら、通信制高校であれば、教員経験や教員免許歓迎の求人がほとんどであるため、転職活動でも有利に進めることができます!
キャリアアップやキャリアチェンジできる可能性
通信制高校では、一般的な教員の業務だけでなく、教室長や広報など、多岐にわたる職種が存在します。
教員としてのキャリアを積んだ後であれば、教室長への昇進や広報へのキャリアチェンジなど、様々なキャリアパスが存在します。これらは通信制高校ならではのキャリアアップの道と言えます。
以上のように、通信制高校は、時間的余裕を持って働ける場所であり、安定した環境のもとで、教員としてのスキルを活かしつつ、新たな教育の形に触れることができる職場です。
幅広いキャリアパスがあり、長期的なキャリア形成にも適しています。
通信制高校への転職のデメリット
公務員ではない点
公立学校の教員の場合、地方公務員にあたりますが、民間の通信制校職員は当然のことながら公務員ではありません。
福利厚生やボーナス、安定感はやはり公務員の方が良いと言えるでしょう。(当然、通信制校にもボーナスや福利厚生など充実しているところもあります)
また、働き方も公務員と民間では異なっていることも多く、ギャップを感じることも多いでしょう。
学校によって合う合わないが大きい
通信制高校は2-3でも紹介した通り、学校ごとに特色ある教育を行っています。
それゆえ、学校の風土や教育方針はそれぞれ個性的なものになっているため、自分の価値観や性格と合わない可能性も高まります。
たとえば、IT系があまり得意ではない場合、IT教育にガンガン力を入れている高校で働くことはミスマッチになる可能性が非常に高くなり、早期離職につながってしまかねません。
それぞれの高校の特色や雰囲気を事前に丁寧に把握しておくべきでしょう。
まとめ
近年急成長をしている注目の通信制高校とはいえ、まだまだ知られていない存在なのも事実です。
公立学校教員と比べると、デメリットももちろんありますが、
ワークライフバランスやスキルアップという面では非常に魅力的な転職先といえるでしょう。
何より、教員経験歓迎である点は、むずかしい教員からの転職活動においては非常に大きいメリットです。
より詳しい内情や働き方を知りたい方、通信制高校への転職に興味のある方は、ぜひお問い合わせください!