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【意外と知らない】GIGAスクール構想とICT教育のイロハ

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目次

はじめに

昨今は日本においても従来の形の教育から抜け出して、これからの時代のニーズにマッチした新しい教育を作り上げようと様々な形で改革が起こっています。

今回はGIGAスクール構想とICT教育のテーマを取り上げ、新しい時代の教育のあり方の根幹について知見を深めていきましょう!

GIGAスクール構想とは?

定義と背景

皆さんの中でGIGAスクール構想という言葉を聞いたことがある人は一体どれくらいいるでしょうか。おそらく以前として知名度の低い言葉だと思います。

GIGAスクール構想とは2020年に文部科学省が提唱した教育政策です。

GIGAはGlobal and Innovative Gateway for Allの略で、「全ての児童・生徒にグローバルで革新的な扉を」という意味が込められています。

GIGAスクール構想の具体的な目標として、以下の3つが挙げられています:

①全国の学校に高速インターネット環境を整備すること。
②全ての児童・生徒にデバイス(主にタブレットやパソコン)を提供すること。
③教育関係者や生徒に対して、ICTの活用方法やデジタルリテラシーの向上を支援すること。

GIGAスクール構想は、Society5.0の時代を生きるこれからの時代の子供達に不可欠なデジタル教育の普及を全国規模で実施することによって都市と地方間における教育格差の解消を促進することを目的としています。

高速インターネット接続、生徒一人一人にデジタルデバイスを提供することで、学校内外でのデジタル教材の活用やオンライン授業の実施が可能になります。

また、教育のICT化(情報通信技術の活用)を進め、これからの時代に必要とされる非認知能力や創造性を引き出すための取り組みとして注目されています。

デジタル技術の発展により、教育のあり方も多様に変化してきており、GIGAスクール構想はその一環として位置づけられています。

GIGAスクール構想の現状

2020年から猛威を奮った新型コロナウイルスのパンデミックによりオンライン教育に対する需要が格段に高まり、GIGAスクール構想は着実に功を奏しています。

2021年度には全国の自治体の約97パーセントの公立学校にパソコン端末の納入が実現されている結果になり、地方の学校においてもオンライン教育が実施された事例も多くあります。

しかし、公立校の中では端末があってもそれらを活用できる指導体制が整っていないという教員側の課題も見受けられます。


また、何らかの事情により学校に通うことが難しくなった生徒に対しても、一人一台端末を活用した学習サポート体制を学校側が作り上げていくことが今後の課題だといえます。
(参考:【資料1】GIGAスクール構想の最新の状況(文部科学省)

ICT教育とは?

定義と目的

ICT教育という言葉は誰もが一度は耳にしたことのあるはずですが、実際にどのような教育なのかを知っている人はそう多くないように思われます。

ICTとは、「Information and Communication Technology」の略称で、ICT教育とは情報通信技術を活用して教育の内容や方法を充実させる取り組みを指します。

ICT教育は、学習者に情報の収集・処理・利用・発信のスキルを身につけさせることや、情報化社会における適切な情報の活用方法を教えることを目指しています。

ICT教育の目的は、以下のような点にあります:

  1. 情報リテラシーの向上: 学習者が情報を収集し、適切に評価し、有効に活用するための能力を身につけることが目指されます。情報の信頼性や適切な利用方法を理解し、情報を批判的に判断する力を養います。
  2. コンピュータスキルの習得: 学習者がコンピュータやデジタルデバイスを使用するための基本的なスキルを身につけることが求められます。具体的には、ワープロやスプレッドシートの操作、インターネットの利用方法、プログラミングの基礎などが含まれます。
  3. 創造性と問題解決能力の育成: ICTを活用して学習者が情報を統合し、創造的な解決策を見つける力を養います。プロジェクトベースの学習やデジタルコンテンツの制作などを通じて、学習者が自ら考え、主体的に学ぶことが促されます。
  4. グローバルな視野の拡大: ICTを通じて情報や意見を共有することで、学習者が他の地域や文化との交流を図り、国際的な視野を持つことが期待されます。オンラインコラボレーションや国際交流プログラムなどがICT教育の一環として行われます。
    (参考:学校におけるICT活用について

ICT教育の事例と展望

具体的なICT教育の事例としてデジタルストーリーテリングを今回は取り上げます。

これは、学習者が設定されたテーマをもとにデジタルツールやマルチメディアを使って自分独自のストーリーを作成し、表現するプロジェクトです。

学習者は文章、画像、音声、動画などを組み合わせて自分のアイデアや物語を作り上げます。これにより、創造性や表現力が育まれると同時に、情報を整理する能力やプレゼンテーションスキルも向上します。

教育ピックスを運営する株式会社クロス・シップでも子供達の非認知能力の向上をテーマに掲げ、ICT教育ともリンクしたイベント事業を展開しています。

先日開催されたイベントでは、子供達が本格的な映像制作コンテンツを使い、自己紹介動画を作成するというワークショップが行われました。

参加した生徒たちは自分の好きなものや興味のあることを自由に動画上に表現して自己理解や想像力を養うと共に、デジタルデバイスの活用方法やネットリテラシーについても学びを深めることができました。

それでは今後、ICT教育はどのように展開していくのでしょうか。下記に3つのポイントをまとめました。

デジタルリテラシーの更なる強化: GIGAスクール構想やICT教育の普及により、児童・生徒はデジタル技術を積極的に活用する環境に置かれることになります。

今後は、児童・生徒が情報の評価や利用、デジタルツールの適切な使用方法を理解し、安全にインターネットを活用するデジタルリテラシーがより一層重要となります。

AI(人工知能)やデータサイエンスの導入: 技術の進歩に伴い、AIやデータサイエンスの活用が教育現場でも進んでいくことが予想されます。

学習者は、データの収集・分析・可視化、機械学習や自然言語処理などの基本的なAI技術の理解や活用方法を学ぶことで、情報社会で必要なスキルを身につけることが期待されます。

オンライン学習の進化と拡大: オンライン学習や遠隔教育は、特にパンデミックの影響によって急速に普及しました。しかし、以前として都市部と地方との間ではその充実度に差があるのは事実です。

今後は、さらなるオンライン学習環境の改善や質の向上、よりインタラクティブなオンライン教育プラットフォームの開発が期待されます。

また、教育の場所や時間に制約を受けずに学ぶことができるオンライン学習の利点を最大限に活かし、個別の学習ニーズに合わせたカリキュラムや学習支援が提供されることが期待されます。

最後に

今回はこれからの教育を担う2つのホットなキーワードについて取り上げました。

本メディアを手掛けるX-shipではこれらの教育構想をさらに多くの子供達に広げていくために様々なイベント事業を展開していきます。今後も情報を発信していくためぜひご期待ください!


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