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【非認知能力とは】世界のユニークな教育特集!ーフィンランド、オランダの最新事例ー

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「21世紀に求められる力」と言われる非認知能力。自己管理や創造性など、以前までの学校教育では学ぶことのできなかったスキルを身につけることが、現代の社会において求められています。

世界各国でも非認知能力教育での研究・取り組みが進んでおり、教育業界では注目のテーマとなっています。
(参考:「中央教育審議会 初等中等教育分科会幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会―第2回会議までの主な意見等の整理―」)

今回は、非認知能力の解説および最先端を行く非認知能力向上のための革新的な教育事例を紹介します。

目次

非認知能力とは?

非認知能力とは、人間の心の状態や性格、行動に関係する能力のことであり、主に以下の5つの能力に分類されます。

  • 自己認識能力:自分自身の感情や思考、価値観を理解する能力。
  • 自己管理能力:自分自身の感情や行動を制御する能力。
  • 対人関係能力:人とのコミュニケーションや協調性を高める能力。
  • 問題解決能力:問題を見つけ、それを解決するための能力。
  • 創造性:新しいアイデアを生み出す能力。

これらの能力は、人間の発達にとって非常に重要であり、学校教育や社会生活においても必要不可欠なスキルとされています。

また、世界経済フォーラムが行った調査によると、非認知能力が21世紀に必要なスキルとなるとの報告もされています。
(参考:The Growing Importance of Social Skills in the Labor Market”. The National Bureau of Economic Research. )

たとえば、非認知能力の1つにGRITがあります。詳しくはこちらで解説をしています!

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また、非認知能力を高める方法も解説しています。

幼稚園・保育園などの教育機関向けと、家庭向けの2つを紹介しています。

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非認知能力教育の最先端を行く2つの国の事例をご紹介!

ゲーミフィケーション教育 inフィンランド

北欧のフィンランドは、非認知能力教育の実施に取り組む世界的なリーダーの一国として知られています。

フィンランドでは、ゲーミフィケーション教育が取り入れられています。

ゲーミフィケーション教育とは、学習内容をゲーム化することで、学習意欲の向上や学習効果の向上を目的とした教育手法のことです。

具体的には、以下のようなMinecraft、Kahoot、Seppoなどの技術を活用した学習が導入されています。

Minecraftは、人気のあるビデオゲームであり、フィンランドのいくつかの学校では、授業でMinecraftを活用した学習が導入されています。Minecraftを利用することで、学生たちは、自由な発想力を発揮しながら、創造性を刺激することができます。例えば、学生たちは、建物の設計や都市計画を通じて、空間認識能力や社会科学的な知識を身につけることができます。
(参照:”Digging Deeper: Learning and Re-learning with Student and TeacherMinecraft Community.”February 2017.

Kahootは、オンライン学習プラットフォームであり、クイズ形式の学習を提供しています。フィンランドでは、Kahootを利用した学習が普及しており、学生たちは、ゲーム感覚で学びながら、学習内容を理解することができます。教師は、Kahootを使って、学生たちに質問を出し、学生たちは、スマートフォンやタブレットを使って回答します。そのため、学生たちは、積極的に学習に参加し、楽しみながら知識を習得することができます。
(参照:“Kahoot! – About company”. Kahoot!.)

Seppoは、教育用のモバイルアプリであり、現実の場所に設置されたQRコードをスキャンして、学習を進めることができます。フィンランドでは、Seppoを利用した学習が導入されており、学生たちは、現実世界での体験を通じて学び、知識を深めることができます。例えば、Seppoを使って、学生たちは、博物館や図書館を訪れ、そこでQRコードをスキャンして、歴史や文化について学ぶことができます。
(参照:“Seppo – Learning by Creating”. Seppo.

ゲーミフィケーション教育の導入には、以下のようなメリットがあるとされています。

  • 学習意欲の向上
  • 学習効果の向上
  • 創造性や発想力の刺激
  • 協調性やコミュニケーション能力の向上

フィンランドのゲーミフィケーション教育は、学生たちが楽しみながら学ぶことができるため、学習意欲を高めることができます。

また、現代の子どもたちは、ゲームに慣れ親しんでいるため、ゲーミフィケーション教育の導入は、より効果的な学習環境を創り出すことができます。

参考:

ポジティブ心理学 inオランダ

オランダは、北ヨーロッパに位置する国であり、幅広い文化的背景を持つ人々が暮らしています。同国の教育システムは、学校外活動や自己肯定感の重視、自己評価の導入など、非認知能力教育に力を入れています。

オランダでは、ポジティブ心理学を教育に取り入れることで、学生たちがより健康的な心理状態を維持することができると考えられています。実際、オランダの教育現場では、ポジティブ心理学を取り入れた様々なプログラムが実践されています。例えば、以下のような取り組みが挙げられます。
(引用:”Education in the Netherlands. Nuffic.“)

ティルブルフ大学では、ポジティブ心理学の専攻が設置され、教育プログラムが提供されています。学生たちは、ポジティブ心理学に基づく心理的な健康を促進する方法について学びます。
(引用:“Positive Psychology”. Tilburg University.)

小学校では、ポジティブ心理学を取り入れたプログラムが導入されています。例えば、児童たちは感謝の気持ちを表す習慣を身につけたり、自己肯定感を高めるためのエクササイズを行ったりしています。

ポジティブ心理学を取り入れた心理カウンセリングも、オランダの一部の学校で行われています。学生たちは、カウンセラーからポジティブな心理的ツールを提供され、自分自身の心の健康を促進する方法を学ぶことができます。

これらの取り組みにより、オランダの学生たちはポジティブ心理学に基づくスキルを身につけ、より健康的な心の状態を維持することができるようになっています。
(参考:Positive Psychology: An Introduction Positive Psychology Center at the University of Pennsylvania.

まとめ

今回は2つの国の非認知能力教育の事例についてご紹介しました。

フィンランドでは、ゲーミフィケーションを取り入れた教育が導入されています。このプログラムでは、学生たちがゲームを通じて、創造性、協調性、問題解決力などの非認知能力を育成しています。

オランダでは、ポジティブ心理学を教育現場に取り入れることで、学生たちがより健康的な心理状態を維持することができ、自己肯定感やストレス管理能力といった非認知能力を身につけることが期待されます。

非認知能力教育は、学生たちが自己肯定感を高め、自己実現を促進するとともに、将来のキャリアにも役立つスキルを身につけることができます。

教育現場において、より広く非認知能力教育が取り入れられることで、より多くの学生たちが、社会的に貢献するための能力を身につけることができるでしょう。

教育ピックスを手がける株式会社クロス・シップでは非認知能力向上のミッションを掲げています。
詳しくはこちら➡︎ https://x-ship.jp/mission/

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