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【非認知能力を高める方法】家庭で親が子どもにできることを5つ紹介

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急速に変化していくこれからの時代を生き抜く力として注目が高まっている「非認知能力」。

この記事では、そもそも「非認知能力」とはどんな力なのか、また親は子どもとどのように関わっていくことで子どもの「非認知能力」を高めていくことができるのか、丁寧にわかりやすく解説していきます。

家庭での日常生活の中にすぐに取り入れられる実践例も多数紹介します!

目次

数値で測れない力【非認知能力】とは

認知能力と非認知能力

人間の力は、たくさんの能力で成り立っています。その中でも、知識や技術といった学校のテストで測るような力、つまり「認知能力」はよく知られていますね。

しかし、私たちの能力はこれだけではないのです。まずは、数値では測ることができないけれども豊かな生活を送る上ではとても重要な力「非認知能力」についてわかりやすく解説します。

非認知能力とは、学習や行動に必要な心の力のことです。これには「諦めずに物事に粘り強く取り組む力」「豊かな感情をもち、それを制御する力」「周りと協働して生きていく力」「コミュニケーション能力」「自己肯定感」など様々な能力が含まれます。

※非認知能力についての詳細の解説は以下の記事でも紹介中

「非認知能力」とは特別な力のことではなく、私たちが生きていく上で身につけていく能力のことを指すのです。

この力は、テストの点数で測ることは難しいですが、人間関係や仕事、学習の成功に大切な役割を果たします。

具体例

例えば、友だちとゲームをして負けた時、泣かずに次は頑張ろうとする力。

また、クラスメートが悲しんでいるとき、その気持ちを理解して慰める力。友だちとの競争に負けても、その人を羨ましく思うだけでなく、その人から学び、自分を高めようとする力。自分の間違いを認め、謝ることができる力。

そして、課題や困難に直面したときに、自分にはそれを乗り越えることができると信じる力。非認知能力とは、これらのような、豊かに生きていくために必要な力のことなのです。

より良く生きていくために大切な力「非認知能力」は、生まれつき持っているものだけでなく、日々の経験や努力によって鍛えることができます。

毎日の小さな行動の積み重ねが、高い非認知能力を作り上げるのです。

特に、幼児期のかかわりは非認知能力の育成に重要であると考えられています。私たち一人一人が持つこの重要な力を大切にし、育てていきましょう。

家庭での取り組みが非認知能力育成に大切な理由

家庭は子どもの成長の基盤

非認知能力の育成には、家庭での取り組みや親・家族との関わり合いが大切です。

では、なぜ家庭での取り組みが重要なのでしょうか?

それは、家庭は子どもたちの成長の基盤だからです。家庭は子どもたちが最初に社会性を学び、粘り強く取り組む力や自身の感情を制御する力などの様々な非認知能力を鍛える場所です。

家族との関わりの中で、子どもたちは自分の感情を理解したり、他人の気持ちを感じとったりする力を獲得していきます。

親や家族が子どもの小さな成功を認め、励ましを送ると、子どもは自分を信じる力や努力を続ける力を持つようになります。また、成功体験だけでなく、困難や失敗を経験することにも大きな価値があります。

困難や失敗を通じて、子どもは問題解決の方法を見つけたり、自分自身をコントロールする方法を学びます。

発達心理学「安全地帯」の考え方

親が子どもと一緒に楽しむ時間を作ったり、子どもの意見を尊重したりすると、子どもは他人と協力する力や社会的なルールを理解する力を身につけます。

つまり、家庭は非認知能力を育むための最初の教室です。

子どもの一日一日が、一瞬一瞬が大切な学びの時間。親や家族が温かい愛情と一緒に、子どもの力を見守り、応援し続けることで、子どもたちは自分を信じ、他人と深く関わる力を身につけていくことができるのです。

子どもたちにとって、親や保護者はとても大切な存在です。特に、発達心理学では「安全基地」という考え方があります。

「安全基地」とは、子どもが困った時や怖い時に安心して戻って来られる場所、また、親や保護者がその基地となるという意味です。

子どもは「安全基地」から少しずつ遠くへ探検に出て、新しいことを学んだり、困難を乗り越えたりします。

そして、何か問題が起こった時や怖くなった時には、「安全基地」に戻り、安心と励ましを得ます。

このようにして子どもは、自分の力で世界を探索する勇気と自信を育てていくのです。

親や保護者が温かい愛情と支えを安定して提供し続けることで、「安全基地」は形成されます。そして、その存在が子どもの成長と学びを支える重要な役割を果たします。

子どもが自身の能力を十分に発揮して伸び伸びと成長していくためには、いつでも自分に安心を与えてくれる「安全基地」の存在が必要不可欠なのです。

「非認知能力」を育てる機会4選

それでは、子どもの非認知能力を育てるために、親や保護者がするべきことはどんなことでしょうか?

何か特別な活動をする必要はあるのでしょうか?答えは「必ずしも必要ない」です

なぜなら、非認知能力は日常生活の中で自然に育つからです。この力は特別な教室や教材を必要としません。むしろ、家庭生活や日常の活動の中で、親と子どもが一緒に過ごす時間を通じて育ちます。

ここからは、日常生活のどのような場面に、非認知能力を鍛える機会が存在しているのか、具体的に見ていきましょう!

家事や料理のお手伝い

例えば、料理を一緒に作ること。料理をすることは、子どもが責任感や自己制御力を鍛える良い機会です。

子どもに適切な仕事を割り当て、順番を守って協力しながら達成することで、自分の感情や行動をコントロールする力や責任感を発展させます。

また、できた仕事を褒めてもらったり、家族から感謝されたりすることで自己肯定感を高めることにもなります。さらに、家族の中で自分の役割をきちんと果たす経験を積むことは、社会性を育む上でとても大切です。

豊かな日常会話

親が子どもの感情を認め、その感情に対して適切に表現できる言葉を提供することも重要です。これにより、子どもは自分の感情や主張を理解し、それを適切に表現する力を身につけます。これは日常の会話の中で自然に行うことができます。

子どもに対話や絵などを通じて感情を表現する機会を与えることで、感情理解自己表現の能力を育むことができます。

また、自分の感情を理解して適切に言葉で表現できる能力は、共感性コミュニケーション能力を得るためにも重要です。

絵本の読み聞かせ

夜の読書の時間は、子どもたちが共感性や視点を広げる機会となります。一緒に本を読んで話し合ったり、物語のキャラクターの気持ちについて考えたりすることで、子どもたちは他者の感情や視点を理解する力を培います。

また、物語の世界で様々な文化や生活を知ることで、日々の遊びも豊かに広がっていくことが考えられます。世界の様々な事象に興味を持つきっかけを得ることで、子どもの探究心創造性を育むことができます。

お友達や兄弟・姉妹と遊ぶ

親だけではありません。友達や兄弟姉妹との関わりも、子どもたちが社会性協調性を養う大切な場です。

一緒に遊んだり会話をしたりする中で、子どもたちは自己表現や他人とのコミュニケーション能力を発展させます。自分のことをいつでもよく分かってくれる親以外との交流も、子どもの世界を広げて非認知能力を鍛えるためには大切なのです。

たとえば、友達と一緒にゲームをする時には、交渉や協力が必要です。状況に応じてお互いが納得できるルールを決めたり、作戦や目的を共有したりすることで、相手に配慮したり自分の主張や考えを伝えあったりする経験を積むことができます。

このように、日常生活は非認知能力を鍛えられる場面で溢れています。ですから、子どもの非認知能力を育てるために特別な活動をする必要はないのです。

日常生活の中で子どもと一緒に過ごす時間を大切にし、その中で非認知能力を育む機会を見つけることが大切です。親の愛情と関与が、子どもの非認知能力育てる最も大切な要素なのです。

【実践例を5つ紹介】今すぐできる!非認知能力を鍛える方法

子どもの非認知能力を育てるためには親や保護者の声かけや関わり方が大切です。

では、親はどのようなことを心がけて子どもと関わっていくべきなのでしょうか?

日常生活の中にある非認知能力を鍛える機会を生かすため、親や保護者が心がけるべき5つのことを解説していきます!

子どもを肯定的に捉えて、味方であることを伝える

子どもに愛情を注ぎ、サポートしましょう。子どもが自己肯定感自信を育むためには、親の温かい関心と理解が不可欠です。

大人の視点から見ると、子どもの行動は一見筋道が立っていなかったり、困ってしまうものだったりするかもしれません。

ですが、できる限り子どもの視点に立って、子どもが何をしようとしているのか肯定的に捉えて手助けすることで、子どもは安心して主体的に行動できるようになります。

子どもの声をよく聞く

子どもとじっくり会話をして、子どもの意見や感情をよく聞いて受け入れることも大切です。子どもの感情を理解し、表現する手助けをしましょう。

感情を話し合ったり、絵や言葉で表現する機会を提供することで、子どもは自己認識を深めたり、他者とのつながりや共感の心地よさを感じたりすることができます。

また、きちんと話を聞いてもらえる経験を積むことで、友達や先生ともコミュニケーションを適切に取れるようになります。

我慢の機会も必要

子どもに自己制御力や忍耐力を育てる機会を与えましょう。

待つことや感情をコントロールすることなど、日常のさまざまな状況で、自分の感情を理解して制御する練習を積んだり忍耐力を鍛えたりすることが大切です。

そのためには、待ったり、順番を守ったりすることを求める場面も必要です。

また、スポーツや音楽の練習も良い機会になります。練習に時間をかけ、目標に向かって努力を続けることで、成果を得るための忍耐力が育ちます。

子どもを信じてじっくり見守る

子どもが何かに挑戦しようとしている時、大人の視点から見ると失敗しそうに見えることも多いかもしれません。そんな時でもできる限り、子どもを信じて挑戦させましょう。

そして失敗してもじっくり見守ったり、ポジティブな声かけをしてサポートしたりすることが大切です。

失敗も貴重な成長のきっかけ。挑戦と失敗を通じて子どもは成長し、問題解決力自己調整力を発展させることができます。

周囲との関わりを大切にする

他人の気持ちを理解し、思いやりを持つことは社会的なスキルの発達につながります。子どもと一緒に友達や兄弟姉妹、親戚、地域の人々との関わりを大切にしましょう。

親自身が周囲との関わりを大切にし、良い関係を築くことが、子どもにとって1番の手本となります。

周囲と良好な関係を築くことで、協働力共感性など、大切な能力を獲得していくことができます。また、社会の中で役割を果たしながら生きていくことの素晴らしさを認識できるようになります。

これらのポイントを心がけることで、日常生活の中の非認知能力育成の機会をより活かすことができます。忙しい日々の生活の中に少しずつ取り入れていくことができる項目から、実践してみましょう。

親が積極的に関わり、子どもたちの成長と発達をサポートすることで、子どもの非認知能力が育ち、彼らが自信を持って未来に向かって進むことができるようになります。

まとめ

私たちが豊かに生きていくために必要不可欠な力「非認知能力」は、日常の中で自然に育っていく力です。

しかし、高い非認知能力を育成するためには幼児期の、親や保護者の関わり方がとても重要となります。日常生活の中に溢れる非認知能力を育む機会を見つけ、適切な声かけや関わりを心がけていきましょう。

子どもの存在を肯定的に捉え、1人の人間として尊重することで、子どもは自分に自信を持って安心して主体的に活動できるようになります。子どもが伸び伸びと力を発揮できる環境を整えることが大切です。

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